みんなが笑顔になるしごと-滋賀県社会福祉士-

現場で活躍される3名の
ソーシャルワーカーにお話をお聞きしました

願いが実現したときの笑顔にやり甲斐を

吉野亜矢子さん

子どもの頃から人と触れ合うことが好きで、大学は社会福祉を専攻しました。学生時代には障害児のサマースクールにボランティアとして参加。大学卒業後の進路は自分に向いている仕事は何なのかと悩みながらも福祉の道に進むことに。

滋賀県社会福祉事業団(現、社会福祉法人グロー)に就職し、滋賀県立むれやま荘に配属されました。社会福祉士は上司からの勧めもありチャレンジすることに。2008年に合格をしました。

 

日々の仕事では、身体に障害のある方や最近では高次脳機能障害等により記憶障害のある方の生活支援もしています。利用者の方の小さな日々の変化や、心と心が通じ合う瞬間、また「一人暮らしがしたい」といった利用者の方の願いがチーム支援によって実現したときの利用者の方の笑顔にやり甲斐を感じています。

 

日々の支援は、一人の力では限界があり、職場内外の様々な職種の連携の重要性を感じています。これからも、社会福祉士として、いろんな方との繋がりを大切にしながら、自分も成長できるよう頑張ります。

願いが実現したときの笑顔にやり甲斐を

吉野亜矢子さん

将来は人と接する仕事に就きたいと考えてい た私は、大学で福祉の学科に進みました。もともとは幼児教育に興味がありましたが、在学中のボランティア活動や実習を通して次第に高齢者の分野に興味を持つようになりました。お年寄りののんびりとした生活が自分の性格に合っていたのかも…と今では思っています。そして大学卒業時に社会福祉士の資格を取得しました。大学卒業後は在学中から興味を抱いていたグループホームに就職。介護職を経て現在は特別養護老人ホームの生活相談員をしています。

 

現在の主な仕事としてお年寄りの入居や退居の調整、入院や退院における病院との連携、外部ボランティアや実習生の受け入れ等を行っています。入居にあたってはそれまで送ってこられた家での生活が施設に入居されても可能な限り継続できるように、また施設で少しでも快適に過ごしてもらえるように、とご本人やご家族から話を聴くように心掛けています。日々の仕事の中でお年寄りの笑顔や新たな一面が見られることがやりがいにつながっています。また悲しいことや辛いことも共有し、人生の最期の瞬間に立ち会えることは大変貴重でありがたいことだと実感しています。

 

仕事をしていく中で社会福祉士として幅広い知識や各機関との調整が必要だと感じています。これからも人との出会いを大切に、学び、成長していきたいと思います。

願いが実現したときの笑顔にやり甲斐を

西川和典さん

私の勤務する「長浜赤十字病院」は三次救急を担う急性期病院です。救命救急センターの設置もあり24時間体制で救急患者の治療・入院にも対応しています。

 

急性期病院の医療ソーシャルワーカー(以後MSW)という仕事について皆様はどのような印象をお持ちでしょうか。私の入社前のMSW像は"追い出し係""病院側と患者様に挟まれる仕事"と正直言って良いイメージではありませんでした。

 

しかし、入社してみると現実は違い、クライアントや関係機関からはもちろんのこと、院内スタッフからの相談も多く、MSWは頼られる存在であることが実感できました。急性期病院では治療が終われば退院となりますが、MSWは追い出し係ではありません。限られた入院期間だからこそ社会復帰を支援するMSWが必要だと思います。

 

人にはそれぞれ生活や歴史があり、感じ方や理解、背景は様々です。同じ病名・症状でも一人一人にそれぞれの思いがあります。その思いに気付き寄り添い、その人生を少しでも尊重できるよう取り組めることがソーシャルワーカーとしても、また一人の人間としても誇らしく感じています。

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